第1話 未知なる世界

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第1話 未知なる世界

――彼は運命の扉へ飛び込んだ ――きっともう 戻れない  声が聞こえた  ありふれた物語の 隙間をぬって  耳をすましながら 進んでいく  誓いの言葉 願いこもった思い  誰かに語り掛けているようだ  逃げる選択肢もあった  けれど 耳をすまして  歩き続けた ――彼の背後で扉は消えた ――もう振り返って思いをはせる事もできない  足音を立てて そっと近寄っていく  扉の隙間から見えた世界は 未知  きっとこれは 間違いばかりの選択肢 正しくない  気になってしまったから悪? 魅入られたのかもしれない  駆ける選択を受け入れた ――次の扉が見えた ――彼はまた その先へ  その世界に 自分から飛び込んだ  もう逃げられない
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