懺悔

1/1
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ

懺悔

得体の知れない 不安に目覚めた夜 不意に映る怒りに満ちた残像に 声も出せず、震える 煙のような悪意に急かされて 出た言葉は自分を守るため 言い訳の水を欲する魚のように 周りを見る余裕もなくて 人を蹴落として手にしたボトルは 大きな穴が開いている まるで僕の人生そのものだ 小さな報復を受け続けた 僕の限界が見せた幻なら そんなに悪いことをしたのでしょうか? 誰か見ていたのなら教えてください 格好つけた先に待っている 報復の裁判 悲しみに暮れる暇もないまま 次は八つ当たりがくる あなたの辛さを 受け入れる余裕もなくて そっぽを向いてしまったがために 今、受けている裁きには 何の意味があるのでしょうか? 形にならない感謝や善意は すぐに忘れられても 神経を傷つければ容赦はない 疲れたと言って眠りにつけば 罪を忘れてくれるのでしょうか? 誰か教えてください
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!