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「全く……。千乃ちゃんは、あんたのメイドじゃないのよ。友達でしょ?」
「まあまあ、朝からそんなに言わなくても。淳史は、千乃ちゃんが優しいから甘えてんだよな」
頬をふくらませながら怒るおばさんに、スーツに着替えたおじさんが優しく諭す。
当事者のあっくんは、無視をし続けて、私の隣で黙々と食事をしている。
「でも、嫌だったら、千乃ちゃんも遠慮なく言うんだよ。家族なんだから、我慢してることないからな」
おじさんにニコッと笑顔を向けられて、私はただ苦笑いを返した。
家族……。
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