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魔法のランプ
あるところにエブリスタ民が二人。
「出たぞ、えっと、今回のコンテストは『芽生え』だって」
「芽生え?また難しそうなお題だな」
「ホントに過去最大級に難しいんじゃない?」
彼らは地下にアジトを建ててエブリスタのコンテストの入賞作を必ず作れるようにゴーストライターを用意して書かせたりしていた。しかし今回はゴーストライターは引退してしまい、自らの手で書くしかなくなってしまった。
今まで、幾度となく作ってきたアカウントは五十を超える。賞金の総額は三桁にまで届いた。
「なにか良い案ある、うわっ!虫がいる!無理無理無理!」
虫がアジトにいて彼らの内の一人が騒ぐ。虫が嫌いなようだ。もう一人はやれやれ、と言った感じで虫をぱちんと潰した。
「まあ、締め切りまでまだ全然あるし計画してた旅行中に考えるとするか」
「虫対策よろしくな、エー」
「分かってるって、ビー」
「やれやれ、なんでコードネームがこれなんだか」
ビーが嫌そうな顔してネームタグを見る。
「まあ、砂漠に虫はいないだろう。ま、蒸し暑さならあると思うがな」
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