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「おまえ、名前は?」
――四代 兼鉄
「名刀じゃないか! それがどうして?」
――俺を手に入れた奴らが試し斬りしまくったせいで、今じゃたたの妖刀だ
「子供を乗っ取るほど力をつけるとは」
――無垢な子供を操るのは容易い
「それで母親のいる台所へ……」
――クックック、実に好都合だった
「なぜあんなことをした!」
――己が欲望に従ったまでだ
「だからってキュウリを切るなんて」
――人以外の物を切ってみたかったんだよ!
「左手を『猫の手』にしないと危ないだろ!」
――……俺、そんな理由で封印されるの?
完。
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