無名のビルドオタク...その名は「シャウルン・リッヒ・マウンルン」

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無名のビルドオタク...その名は「シャウルン・リッヒ・マウンルン」

ビルドマスター別名「錬金術師」...別の素材を別の物質に変えるスキル所持者...中にはアトリエを持っている者や*放浪賢者と言われる術師もいる中、彼は名門家にも関わらず財産が乏しかった...そう、このマウンルン家は錬金術師を好まなかったのである。 「マウンルン家から術師スキル者が出た...」と 下級貴族からレッテル張られるのを恐れた当主はシャウルンを破門にし山へと捨てたのである。この時シャウルン5歳の頃...破門になってから約15年...彼は捨てられた山で廃棄されたオートマタ(自律機能型アンドロイド)と出会い知識を身に付けていった... 俺「はぁ...山で暮らして約10年...」 ブルク「違います主様、約15年です」 コイツは俺が山で出会って修理したオートマトン?マタ?のブルク・マウルン・アイン 雌型なので一応女子?女性?女ではあるはずだ...多分...所謂メイドロイドという奴だと思う 幸い、物心ついた時には修理が出来た...それぐらいしかやることが無かった。 食べて→修理して→食べて→寝て→修理 それの繰り返していた日々 日に日に閃きがありそれをメモって偶に試す すると成功することもあり失敗することも... そんな俺でもブルクの修理だけは怠らなかった。早くこいつと会話してみたい、誰でも良いから会話させて欲しいという欲求が強かった。 住み着いて約10年、洞穴も10年住めば拡張機能無限の豪邸に思えて来るが...やはり見た目はただの洞穴 俺「扉でも付けてみるか?」 この提案が俺の人生を変えた 自分自身のスキルに初めて気が付いたからだ 俺「クラフト...ティングするには...お?なんか表示が見える」 自分の視界に「クラフト」という表示と使う材料と書いてあった 俺「えっと?木材が三つと紐数mと粘着剤か...粘着剤とかどこで手に入るんだよ...お?詳細製作法?...ふむふむ」 キワリという実をすり潰すと粘り気がある繊維状の液体で木材と木材を仮止めしそこにキワリの枝を縛って固定そこに貴重ではあるが水をかけ更に硬直させていく 俺「よし、扉完成だ!」 これで明らかに人がいるとアピールが出来たはずだ
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