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「彩乃……?」
「ハ、ハイ……」
今までにないくらい、甘い声で名を呼ばれて私は緊張の面持ちで返事を返す。
するとクスリと笑う守さんの気配。
そして「カワイイね」と云う守さんの言葉と共に、指先でクイッと顎を持ち上げられて重なる唇。
「ン……」
触れるだけだった唇が、お互いどちらからともなく開かれ互いの舌先を求めて絡み合う。
何度も何度も角度を変え、何の雑音もない車内に私たちの口吻けの音だけがイヤらしく響く。
キスだけで子宮の奥が疼き出して、アソコがじんわりと濡れていくのが分かる。
それほどに守さんのキスは官能的で魅力的だった……
そしてキスの合間に守さんがシートサイドにあるスイッチを押せば、静かな電動音と共に私の座るシートがゆっくりと倒れていく。
倒れ込まないようにと、守さんの手が私の後頭部に回されて頭を支えてくれる。
そんな些細な気遣いにも、私の胸はキュンと音を立てるのだ……
横から覆いかぶさるようにして、守さんは私を優しくシートに押し倒す。
守さんの唇は私の唇を求めながらも、彼の手は私の頬、顎、首筋へとどんどん下降してゆく。
そして服の上から胸の膨らみを捉えた守さんの手は、下部からすくい上げるような動きで少し力強く愛撫し始める。
素肌なら強いその刺激も、服やブラのクッションで吸収されて快感へと誘う刺激になる。
「ッ!?」
胸の蕾と思われる箇所を、守さんは服の上からも的確に狙いを定め指先でクリクリと軽く押し潰すかのように刺激してくる。
刺激された部分から走り抜けた快感に、私は思わず両脚を固く閉じた。
守さんの唇が私の唇から離れたかと思うと、頬や瞼に軽く触れ首筋へと吸い付いてくる。
その間にも、彼の手は私のシャツをたくし上げてブラに包まれた私の胸を露わにする。
そしてブラを外す事なく、カップ部分を指先で上部にずらし乳房を外気に晒させる。
服の上からの刺激で痛いほどに硬く突起した胸の蕾に、守さんはゆっくりと吸い付いた。
「アン……ッ!」
軽く吸い上げられたり甘噛みされたり、舌先でチロチロと舐(ねぶ)られ……守さんの唇からの刺激に私は思わず嬌声を上げる。
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