示談と保険金

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私が離婚した頃、医療保険に加入した際に保険の人から顔の傷跡を聞かれた。交通事故が原因だったことを伝えると、かなり保険金が入ってきていたはずと説明された。 この時に、当時の保険金がどのくらいあったのか母親に確認したが、知らんの一点張りだった。 母親が教えてくれないので、相手の保険会社と自分の保険会社に問い合わせた。結局は、保険金は計780万だった。 私に手渡されたのが80万、車の購入も軽自動車なので昔なら110万程ですんでいるはず、母親は500万程を自分の懐に入れたことになる。 なのに、いつも口癖のようにお金がないと言い続け、離婚して戻ってきて生活がギリギリの時にでも助けてくれることはなかった。 あまりにも腹が立ったので、保険会社に問い合わせ調べたことを伝えて、当時の保険金の返却を母親に訴えたが、 離婚した時に実家に残してきたとしか言わなかった。 お金に執着する母親が、そんな大金を置いてくるはずがないのはわかっていたけれど、父親にも確認した。 母親は実家を出た時には、家のお金を全て持っていき、父親名義の通帳に1000円しか残さなかった。 ここまでする母親に、それでもまだしらを切る母親に、私は腹立たしくもあり悲しくもなった。
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