ラーメン論

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最初に断っておきますが、鵜呑みにしてはいけない。 なぜなら、わたしはそれほどラーメンに詳しい訳ではないのだ! だが、好きということに間違いはない。 話が時々脱線することを今のうちから断っておこう。 さて、ラーメンが嫌いという人も中にはいらっしゃることと思う。 まあ、そんな方はおそらくこれを読もうとは思わないだろう。 ラーメンにも様々ある。 地方独特のラーメンも数多あるはずである。 だがわたしは、全国を旅してラーメン三昧なんてしたことがない。 その理由はおそらく、底辺派遣ということに起因するかも。 やっぱり貧乏ってのは辛いもんである。 運が良いのか悪いのか─── わたしは山形生まれである。 そう─── なんかよくわからないが、ラーメン消費量日本一とかなんとか。 したがって、ラーメンは大好きなのだが それによって少なからず弊害がある。 高校を卒業したわたしは、タレントを志し上京した。 タレントのくだりはウソであり申し訳ない。 こういったアメリカンジョークを挟むことをお断りしておこう。 さて、上京したわたしが思ったのは 正直、皆さんが並んでまで食べているラーメン屋 荻窪やら池袋やら高田馬場やら─── すっかり店名を忘れるくらい、印象に残っていない。 不味くはないけど、特別美味しいとも思えなかった。 あの頃は私も高卒上京のルーキーだったから もしかしたら味の深みを知らなかっただけかもしれないが 焼肉に感動し、初めて食べた吉野家の牛丼も旨かったし 松屋の牛めしにも感動した記憶がある。 だが 当時のコンビニ弁当だけは残念至極。 なんだあのしょっぱさ─── 高血圧まっしぐらの塩味、塩味、塩味─── わたしが最初にアルバイトしたのは焼肉店 名前はあえて伏せるが、今ら5年ほど前に家出したときには その店はすでに違う店舗になっていた。 その通りを進んで発見したのは、米沢ラーメンの店。 米沢ラーメンとはいえ、その味は当然多種多様 しかもわたしは、家出して金が無かったから 食べたくとも食べられないという 悲惨極まりない状況に陥っておりました。 まさに自業自得。諸行無常、焼肉定食。 そんな底辺中の底辺のわたしですが 食い逃げやら窃盗なんてする度胸は皆無。 それどころか、豆腐に失礼なくらい豆腐メンタル。 職場で何か嫌なことがあると、すぐに逃げ出してしまった。 うつ病かもしれなかったが 病院で診てもらうようなお金すら持っていなかった。 独り暮らし 当然、人間はご飯を食べて生きている。 その中のひとつに、ラーメンというカテゴリーが存在している。
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