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久宮英梨沙
2008年9月7日、久宮家に栗色の髪をした女の子が産まれ、両親は英梨沙と名付けてごく普通の幸せを願ったが、英国育ちの祖母・杏樹はイングランドの女王エリザベス1世と誕生日が同じだと歓喜し、『エリザベス』と呼んで女王の気品と叡智を身に付ける教育を施した。
三歳、世界史と英語。
五歳、バイオリンとピアノ。
六歳、フェンシングとバレエ。
個人レッスンでは講師を困らせ、スクールに通い始めると女王的な振る舞いが鼻に付くとイジメられ、両親は心配して『女王ではないのよ』と説得したが、英梨沙は自ら『エリザベス』と名乗り、常にポジティブで微笑みを絶やさず、正義を掲げる事を辞めなかった。
『わたしはエリザベスだよ。だって守ってくれる従者だっているもん』
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