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なので、皐月らが好きな色合いだけを彼女に聞いてから、秀司に製作を頼むことになったのだ。
「んじゃ、兄貴頼んだ」
「お任せあれ〜。期待以上の仕上がりにしてやる」
「ん」
「シューに任せちゃって大丈夫よー?」
兄に何かを頼む。
こんな簡単なことが、学生時代はまともに出来なかったのが嘘のようだ。
あの頃は、とにかく荒んでいたから……。
(……怜やんと出会って、色々変われた)
ちゃらんぽらんになっていた裕司を変えてくれたのは、本当に怜のお陰だ。感謝してもしきれないし、ずっと大事にしたいと改めて思うのだった。
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