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「10億かぁ…それだけあればもう一生金に困らねーな…」
減額されても尚、余りある金額だったので俺は腕を組んで真剣に考えた。
「……もし、固有スキルをそのまま…って言ったらイケんのか?」
「固有スキルを?…あちらの世界で、か?…出来ない事もない、が…この世界とあちらの世界では法則や現象などに色々と違いがあるだけに効果も違ってくるぞ?」
俺がふと閃いた事を確認すると男は難しそうな顔で逆に確認を取ってくる。
「どういう風に?」
「こちらでは可能だった事があちらでは不可能になったり、万が一出来たとしても持続時間や効果が弱まったりする。そして固有スキルごとに変化があるのだ、実際にあちらで試さないとどの程度の差異が出るのか我にも分からん」
「…なるほど」
男の話を聞いて俺はまたしても考え…
「…よし!じゃあ俺は………」
「…それで本当に良いんだな?」
「おう。男に二言はねぇ」
「ではさらばだ、異世界の者達よ。我が世界を救ってくれて感謝するぞ」
願いを決めて告げると男に確認され、了承すると急に足元に穴が空いて男が別れの挨拶をした後に感謝の言葉を述べた。
ーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーー
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