楽を悔やむ

賑やかな祭宴を遠目で見る
楽しさの輪に入れない俺をなじりたくなる
(気にすることはないはず)
目元が鋭く研いだような感がするのは
偶然じゃないはず
こんな些細なことで嫉妬をいだくのは
子供じみている
大人のはずなのに子供心の悲しさが
現界した

楽しさをくやしさに
楽しさをくるしさに

何故と問うことができずに　その祭宴をただ見る
楽しさに悔しさがぶり返す

賑やかな宴の中を遠目で見る
楽しさの輪から外れた俺を傷つけたくなる
(気にするな、気にするな)
目元が殺気を帯びたような感がするのは
必然じゃないはず
こんな些細なことで嫉妬を抱くのは
こけらじみている
大人のはずなのに　子供心の悲しさが
限度に達した

たのしさを恥に
楽しさを儚さに

何故と問うことができずに　その宴をただただ見る
楽しさに儚さが塗り替えられる

楽しさの輪に嫉妬する
大人のはずなのに子供心の悲しさが現界した

賑やかな祭宴を嫉妬を抱いて見る

こんなこんな
子供じみたことで
何故　心がかき混ぜられる

こんなこんなことで
俺は　俺は