2人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「そういうお前はどうなんだよ。誰しも一個や二個、墓場まで持っていくような話あんだろ」
「俺か?まぁないことはないけど・・・」
大作はほら見た事かと言わんばかりに、万遍の笑みを浮かべ、その話をしろと催促してきた。
「まぁ、お前だから話すけど、内緒にしといてくれよ」
彬は口に指をあて、内緒だよのポーズをとった。
「俺は妹かなぁ」
「えっ!妹ってあの可愛い愛菜ちゃんってことか」
「そーだよ。俺、他に妹いないだろ」
確かにそうだと不思議な笑いが起きた。これから聞かされる話への期待が独特な空気感を作ったようだ。普段なら間違いなく笑っていない。
最初のコメントを投稿しよう!