墓場まで持って行く話

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「そういうお前はどうなんだよ。誰しも一個や二個、墓場まで持っていくような話あんだろ」 「俺か?まぁないことはないけど・・・」 大作はほら見た事かと言わんばかりに、万遍の笑みを浮かべ、その話をしろと催促してきた。 「まぁ、お前だから話すけど、内緒にしといてくれよ」 彬は口に指をあて、内緒だよのポーズをとった。 「俺は妹かなぁ」 「えっ!妹ってあの可愛い愛菜(まな)ちゃんってことか」 「そーだよ。俺、他に妹いないだろ」 確かにそうだと不思議な笑いが起きた。これから聞かされる話への期待が独特な空気感を作ったようだ。普段なら間違いなく笑っていない。
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