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序章
星が瞬く度に、浮かされては落ちてを繰り返す。
そんな一喜一憂に、俺は今までにない程の強烈な感情、刺激を覚えた。
嗚呼。嫉妬は自分で生まれて自分で育つ化け物とシェイクスピアは宣うが、本当にそうだと今なら首がもげるまで頷ける。
俺はお前のせいで化け物になってしまいそうだよ、星司。
それでも構わない。俺はきっと、この如何ともし難い感情だけが未来を突き進む道標。
だから今日も、明日も、明後日も、百日百夜でも。誰より傍に居てお前を応援しながら足を引っ張り続けるよ。
人は所詮、記憶の奴隷とシェイクスピアが。
ならば、俺はある種、お前の奴隷なのかも知れない。
あの日の記憶に勝る熱烈なものが、今の俺には無いからな。
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