72 忌中と喪中

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72 忌中と喪中

 忌中と喪中は、どちらも身内の死に際して身を慎む期間を指しますが、期間の長さと親族の過ごし方に違いがあります。  忌中は故人が亡くなってから四十九日の法要まで、神式では五十日祭までの期間です。喪中は一年間、一周忌法要までを差し、この期間はご遺族が喪失を乗り越えるための期間とされます。  忌中は死の穢れ(けがれ)を他者に移さない目的がありますが、どちらも故人を偲ぶ期間でもあり、突然の不幸から少しずつ日常生活に戻るまでの期間とも言えるでしょう。  忌中は慶事や祭典を主催しない、招かれたら相談をするのが基本です。また、四十九日法要が終わるまではお酒の席に参加を避ける方が好ましいとされています。  喪中は結婚式や新年のお祝いを控えることは忌中と同じですが、神社へのお参りを控える必要はありません。
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