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ピカッ！
ゴロゴロッ……ドドーン！
「ひゃっ！」
慌てて両手で両耳を塞ぎ、ぎゅっと目を閉じる。
外は大雨で、雷が鳴りまくりなほどに大荒れだ。
梅雨の時期にはよくあることだけれど、何度体験しても慣れるものじゃない。
「俊ちゃん、早く帰ってこないかな」
心細くて、つい独り言が出る。
リズムよくカチカチなる時計の音を聞きながら、テーブルの上に並べられた料理たちを眺める。
今日は遅くなるなんて言っていなかったのに。
俊ちゃんは遅くなる時は必ずと言っていいほど、連絡をくれる。
でも今日はそれがない。
なのに、予定より一時間過ぎているのに帰ってこない。
何かあったのかな……？
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