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 下駄で靴擦れをした君を連れ、人混みから逃げた先は寂れた神社。僕は「実は」と切り出し線香花火を手渡す。  淡い橙色に照らされた君の横顔。耳に響くのは打ち上げ花火の音か、それとも君を見つめる僕の鼓動の音か。
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