308人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
ぐりぐりと転がされ、甘噛みをされる。
気持ちいいのか分からない。けれど身体がびくんと大きく揺れる。それを感じてると思ったのか、そいつは執拗に胸を噛み、吸い付き、そして舌を這わせる。するとよく分からないのにお腹の奥底の疼きが大きくなる。
「あぁ・・・ぁ・・・」
下肢が落ちつかない。
もぞもぞと揺れる足に気づいたのか、そいつはオレのベルトを外し、胸を口で責めながら器用に下着ごとズボンを下ろしてしまう。そして現れた物をやんわりと握る。
「はっ・・・あ・・・ぁ・・・」
かってに腰が上がり、オレは仰け反る。そんなオレの腰を掴み、そいつの口は胸からさらに降りて下肢を食んだ。
「あっ・・・っ」
握られただけでほとんどイきそうだったそこは咥えられただけで一気に弾けてしまう。
うそ・・・オレ・・・。
初めて口に含まれた上にその口の中に出してしまったオレは、慌てて頭を上げてそいつを見る。するとそいつはオレのものをその口から離し、オレの目を見ながら口の中のものを手のひらに吐き出した。
欲情で赤らんだその目はオレを見ながら僅かに細められる。
その目から視線を逸らせないでいるオレの肩を押し、再びオレを床に寝かすと、オレの後孔に手に吐き出したものを塗りつける。そしてその指をゆっくりと差し入れた。
「・・・・・・っ」
にゅるっとした感覚がやけにリアルで、これから何が起こるのかを考える余裕が無い。
自分でも触ったことがないそこににゅるにゅると出入りする指の違和感に意識の全てが集中する。
痛いことは無い。
でも変な感じ。
なのに中の指が何かを掠めたのか、突然鋭い刺激が襲い、身体が跳ねる。
「あっ・・・」
まるで電気が走ったような衝撃に頭が混乱する。
なにこれ?
初めての感覚に身体が無意識に上へずりあがる。なのにその腰をがしっと掴まれ、そいつの指がそこばかりを責め始める。
「やっ・・・やめ・・・そこ・・・やだ・・・」
気が変になりそうだ。
下肢が痛いくらいに脈打ち、そいつの指の動きに合わせて身体が跳ねる。
どれくらいそこを責められているのか、セミの声がうるさい。
「や・・・も・・・イっ・・・ク・・・っ」
出る。
そう思った瞬間、指がそこから抜かれる。
・・・え?
あと少しのところで刺激がなくなり、オレのそこはびくびくと震えながら上を向いたままだ。
思わず閉じていた目を開けてそいつを見ると、そいつはオレを見下ろしながら口に咥えた小袋をビリッと歯で破いた。
「ゆずくん・・・僕も限界・・・」
苦しそうにそう言うそいつの下肢は、さっきオレが脱がしかけたズボンの前から下着を押し上げている。
そいつが下着をずらすとそれはぶるんと飛び出し、先はすでに透明な液体でてかっていた。
大きい・・・。
その大きなものを手で扱き、さらに大きくしてからそこにゴムを被せていく。
待ってそれ・・・大き過ぎ・・・。
その大きさにおののき逃げを打ったオレは足首を掴まれ高く上げられる。そして上がった腰にそいつの熱い昂りが押し当てられ・・・。
「まっ・・・て・・・あっ・・・っ」
ぐいっと押し挿入ってきたそれに身体が仰け反り硬直する。
「きつ・・・ゆずくん・・・もうすこし緩めて・・・」
そいつも苦しそうにそう言うけど、オレはそれどころではない。
痛いなんてものじゃない。
今までの人生の中で、それは間違いなく一番痛い。
めきめきとそこを押し広げて挿入ってくる・・・それはもうまさに凶器。
死ぬ。
オレ・・・こいつに殺される。
なのにそいつは動きを止めず、ずんずんと身を沈めていく。
「ゆずくん・・・息して。ちゃんと息・・・ほら吐いて」
痛みで何も考えられないオレは言われるまま息を吐く、するとさらにずんっとそいつが挿入ってくる。
「吸って」
吸う。
「吐いて」
吐く。
そいつの掛け声とともに息をする。するとそいつはそれに合わせてどんどんオレの中に挿入ってくる。
お腹苦しい。
最初のコメントを投稿しよう!