まえがき

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まえがき

 拙作、「みえない僕と、きこえない君と」に お立ち寄りいただき、ありがとうございます。  この物語はフィクションではありますが、 一部、自らの実体験をエピソードに盛り込んで います。  いまは縁が途絶えてしまいましたが、 「網膜色素変性症」を患っている方から聞いた お話、障がい者手帳こそ持っていませんが、 わたし自身生まれつき片耳難聴であるという こと。  幼いころから全盲の叔母が身近にいたこと。    これら三つの要素から、この物語の構想に 至りました。  誰にでも人を愛する権利がある。  誰にでも人に愛される権利がある。  そんな思いを胸に、書き綴っております。  ただひたすら、ピュアな二人の日常が描か れているだけの作品ですが、結末までお付き 合いいただけると嬉しいです。  読者様とのご縁をいただけたこと、 心より感謝致します。            橘 弥久莉
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