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現実をしっかりと見つめなければ、いつまでも届くと勘違いしてしまう
一番身近で一番遠い人なのに
憂鬱な朝を素敵なものに変えるときも
混み合う駅構内を歩くときも
色のない鋭い言葉を、真正面から受けるときも
私の強固な壁になってくれた人
心の中で支えてくれた人
雨の降る、いつもより暗い帰り道でも
明日の不安を抱えながら眠る夜も
私をそっと癒やしてくれた人
間違えなく、この目で見てしまった時には、もう私は勘違いなんかしてはいけない
やっぱり一番遠い人だと、痛いほど分かる
強固な壁は、これまでが嘘だったかのように崩れて
すべての言葉が胸の奥まで届いてしまう
いらない言葉も
全部
私は私だけで、強くならなければならない
現実をしっかりと見つめなければならない
一番遠い人が、知らない場所で笑顔でいるのなら
私はそれを認めなければならない
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