北川町子 15才

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私は自身がブスだと自覚している。 嫌でも自覚せざるおえなかった。 小さい頃から容姿を馬鹿にされていた。 体格を笑われていた。 顔が可愛かったり綺麗ならモデル顔負けで羨ましいと褒められていただろう。 チヤホヤと持て囃されカースト上位に属する女王様にもなれていたかもしれない。 けど、私はブスだから。 エラっぱりな顔に一重の目。 薄い唇に色の黒い肌。 暗い性格に似合ったダサい身なり。 膨らみの少ない胸にナナフシの様な体。 こんな私。これが私。 見事に両親の嫌なところを受け継いだ。 お父さんの身長と色黒さ。エラっぱりな顔。 お母さんの目の細さ。肉付きの悪さ。 双方の大人しい性格。 母さんは色白で小さくて輪郭が卵型で綺麗。父さんは目が二重で大きい。 性格はどちらにしても暗かっただろうが、顔と身長はもう少しマシに作れたはずだ。 運が悪い。男ならまだ違っていたかもしれないのに。
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