セレイ嬢リスペクト回2號1型。

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 バーディーの女の子そして4人にとって幸いな事に、女性とはいえオーガ族に殴り飛ばされたにしては、彼女の怪我は軽いものであった。 マーリィに拠ると、殴られる寸前背中の大きな翼で咄嗟に我が身を守った事で、彼女の怪我が『この程度』で済んだらしい。 しかし、痛いことは痛いらしく、彼女は未だ涙目のままであった。 そこでアリームが彼女を慰めるべく昼食に誘う事を提案すると、ムジーフとマーリィそして陸攻が即座に賛成の意を表す。 そして彼女とマーリィを加えて総員5人となった一行は、ラルセント市民にそこそこ人気があるというレストラン『ゴーマ=ダーシェ』で遅い昼食を摂るべく、つい先程サリオのレストランを後にしたばかりであった。 彼女の気持ちを考えれば、サリオの店で食事をする気になどなれるものではない。 また店主… オーガ族の中年女性サリオが陸攻の顔を見てはブルブルと震え上がっているような有り様では、とてもではないがまともな料理等期待出来そうになかったのだ。 そうなれば当然、食事は別の店で摂ろうという話になるのが自然な流れというものであろう。 マーリィ曰く贔屓にしている店の1つで、店主の性格はさておき出される料理は決して悪くはないというサリオのレストラン。 だが、今のところ誰にも打ち明けてはいないものの、マーリィは二度とサリオの店には行くまいと決めている。 嫌なのだ。 自分達オーガ族の先祖が人族から受けた差別や屈辱を、いじめ返しが如くセレンにぶつけ最後まで恥じる様子が見られなかったサリオと再び顔を合わせるのが。 同じオーガ族の女性というだけで、周りからサリオと同じ様な輩なのではないかと勘繰られる事が。 その点、気付いた時にはすっかり首ったけになっているアリームならきっと、否、必ずマーリィの期待に………
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