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一DKの狭いマンションであるが、毎日掃除はしていた。
「お邪魔します」
「狭いでしょ?」
「でも、綺麗にしてるじゃないか…」
「そう言ってくれると嬉しいです」
私は彼をテーブルの前に座らせ、冷蔵庫から実家の自家製キムチを出して、小皿に盛りつけ、お茶と一緒に出した。
「あ、お茶よりもビールの方が良かった?」
「いや…俺車だし…」
彼はお茶よりも先にキムチを口に運んだ。
「程よい辛さだ。俺の口に合うな…」
「そう言ってくれると嬉しいわ…」
「ご飯はないの?」
「あ、パックで温めるご飯ならあるわよ…食べる?」
「うん」
彼はご飯にキムチとのせて、食べ始めた。
「美味い」
「私も白ご飯にキムチのせて、よく食べるわよ」
「そっか…俺もだ」
「神宮寺家の御曹司なのに…意外と庶民的ですね…永遠さん」
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