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スクランブルに降りるだって?いったい・・・
「エド、僕も一緒に行くよ。」
通信が切れる間際、エドガーと誰かが話している声が聞こえた。その声にもモーガンは聞き覚えがあった。
あれは・・・グレッグ・・・?
モーガンは呆然と其処に立っていた。
本当にエドなのか?これはいったいどういうことだ?
とりあえずスクランブルに向おう。
モーガンはそう考え、レオナルドとミハエルに向いた。
「レオ、ミハエル、一緒に来てくれるか?」
2人が頷く。
「スティーブ、此処はお願いするよ。」
スティーブがハイと返事したのを後ろに聞きながら、3人は慌ててスクランブルに向かった。
スクランブルに今は人間は居なかった。
この時間、みんなは仕事をしている。エドたちは此処にどうやって・・・
そう考えた瞬間、空中にキラキラとした光が輝いた。
何?
凝視する3人の前に、次の瞬間には人間が2人立っていた。
これは・・・何だ?
「艦長。」
エドガーがモーガンに走り寄った。思わず敬礼する。
「エド・・・本当に君なのか?これはいったいどういうことなんだ?」
エドガーに敬礼を返しながら、モーガンは呟くように聞いた。エドガーは、本当に嬉しげに笑って答えた。
「あれから色々とあったんです。ゆっくり説明しますね。」
「大統領、此処ではなんですから、執務室の方にお連れしてはいかがでしょう?」
レオナルドに言われ、小さく頷いた。
「そうだな。エド、グレッグ、さあ、此方へ。私の執務室に行こう。そこでゆっくりと話してくれ。」
「モーガンさん、大統領になったんですか?」
グレッグが聞いてくる。モーガンは仄かに笑って頷いた。
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