パパ活紳士は善意のアクター

１

　――パパ活。
　この言葉の意味をご存知だろうか。
　いや知っていたとしても、その実情を生で知っている人など少ないだろうと思う。かくいう私だってそうだったのだから。

　私は世の中では『おじさん』と呼ばれる人間だ。それなりに小綺麗にはしていても、男が４１年も生きれば自然におじさんというものになる。ひよこだってずっと黄色じゃない。小さく黄色いままハゲたりはしないだろう。

　私は雑誌の特集でパパ活というものを知って興味を持った。
　別に浅ましい気持ちで興味を持ったのではない。私は紳士としてこの現状を憂いたのである。そして有り余る資金と時間を活用し、その実態把握に乗り出したのだ。

　一人でも多くの、望まないパパ活に臨む女子を救うために。