背徳感と罪悪感

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背徳感と罪悪感

重い目蓋を開いた途端 酷い頭の痛みに反射的に片目を閉じた ・・・えっと 二日酔いの使えない頭、必死で回転させ、思い出そうとした記憶は 凄い速さで頭の中に映像になって流れ込んできた 「起きたか」 不意に聞こえた、その声に 背筋に流れてもいない汗を感じる 「逃げようとしたのか」 「・・・」 「俺のもんだって教えたけど」 「・・・」 「フッ、まぁいい」 大きな手が尋常じゃない痛みを生み出す頭を撫でる 思わず目を瞑ってしまうのは慣れた所為だろうか 今回も簡単に見つかってしまった事実に 足掻いて捕まった無様な自分に向けてため息を吐き出した それでも・・・私は間違っていない だって 彼には 愛する妻がいるのだから
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