死隷

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 「ちょっと!!待って下さいよ!!又六さん!!」 「ん?どうした!!早く登ってこい。そのツタは丈夫だからそれさしっかり掴まってれば落ちねえ」 又六さんはこの30メートルもある崖をなんなく登り続けていく。俺は10メートルも登らないうちにすっかり足がすくみ身動きとれなくなってしまっていた。  「又六さん!!自分はこれ以上登れないです。他の回り道教えて下さいよぅ!!」 「都会のもんはこれだから困るべや。ちょっと待ってろ今そっちさいくべや」 又六さんはそう言うと崖を降りてきた。
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