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アレリーは湯浴みをする部屋へと、勝手口から入る。アレリーの汚れ具合から、こうすることがいつしか通常運転となっている。
「まぁ、お嬢様。今日もやらかして。」
メイド長のラウラがご立腹だ。
アレリーはへらへらと笑いながら、服を脱いだ。
真っ白な陶器のバスタブに浮かぶ泡。アレリーは綺麗になった体で、手の平に泡を乗せて、ふーっと息を吹きかけた。
「綺麗。」
と、ぼそりと呟く。
全ての泡の中に虹ができている。太陽の光がそれらの泡を照らしていた。
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