色欲の居城へようこそ【選ばれし小さな姫君】

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「ルーク?痛いの?」 目が覚めると酷い頭痛がした。 心配そうに私の顔を覗き込むプティ。 「あぁ、大丈夫だよ、ちょっと嫌な夢を見ただけだよ。」 私は何とか笑顔を作り、横にいるプティの頭を撫でた。 「良かった。心配したんだよ、ずっとうなされてた。」 私の首に腕を回し、抱き締めてくれるプティ。 私はその小さな身体を抱き締めた。 細い細い小さなプティ。 とてとてとて、と小さな足音を立て、私に水を勧める。 「ありがとう。プティ。」 私がカップを持つと、ニコッと可愛らしい6歳らしい少女の笑みを浮かべる。 しかし、何だったのだろうあの悪夢は、、やけに、、生々しかった 何て、、恐ろしい、、、思い出したくもない、、 私が可愛いプティが、そんな事をするはずがない、、そんな事を言うはずがない。 思い出すだけで動悸がする、、、 私は重い身体を起こす。 私は、、何をした、、? 分からない、、思い出せない。 昨夜パーティーでもあったか、、?
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