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 反省してる表情の下で『好き好き』を連呼しつつ、もう一つの思いが壱琉の脳裏で強く輝く。  コイツは俺に群がってくるヤツらの心配ばっかしてるが、見た目も中身も最高で最強な俺の天使こそ心配なんだよ。  小学生の今ですら、こんなにキラキラしてんのによ。俺と違って伸び代しか無いこの天使をどう世間の目から隠すかが、今後の俺の課題であり使命だぜ。 「ねぇ、いっちゃん。もう一回、ぎゅーっ、しよ?」 「おう。お前が望むだけ、いくらでもしてやる」 「きゃははっ! なんなのー? お耳をなめたら、くすぐったいよぅ」  抱き潰さないよう手加減したふんわりな『ぎゅーっ』のついでにお触り程度に情欲をぶつけることを忘れないのが、宮城壱琉だ。  痕を残さないマーキングならアリだと、病んだ脳内で勝手に判断。チカが100%の信頼を美貌の幼馴染に向けており、壱琉の腕の中で行われるアレコレを『仲良しのスキンシップ』と信じて疑わない純粋さにつけ込んでの役得である。  女性たちに言い寄られる自分に対して明らかな嫉妬心をチカが見せたことに仄暗い満足感を得た壱琉は、無敵。妖しく美しい笑みが、整いすぎるほどに整った容貌をとろりと彩る。
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