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終業を告げるチャイムがオフィスに鳴り響いた。
仕事に区切りのついたものからデスクを片付け、帰宅の準備を始めている。
僕も今日は残業などする気がなく、いそいそと帰り支度をしていた。
「高間木、今日飲みに行かないか」
普段なら二つ返事で了解する同僚の誘いだが、今日は話が別だ。
「すまない。今日は嫁さんが待ってるから……」
「ああ、そうか……」
僕の言葉で理解してくれたらしく、同僚はまた別の人間に声をかけに行った。
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