ピュグマリオンの涙

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“――僕は日に日に老いていくのに、君はずっと二十二歳の姿のままだ。  三十歳の、世間的にはまだ若いはずのディーノの滑らかに浅黒い面の漆黒の瞳が奇妙に老いて見える。  そっと手を伸ばすと、その目から涙が零れ落ちた。 ――あなたといる限り、私も(つく)られた時のままでは有り得ない。”
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