18人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
*プロローグ*
もしも過去に戻れたら、きっと私は――
君のいる未来を選ぶ。
君に嫌われるとしても、君に二度と会えないとしても、それでも。
君がこの世界にいない未来を生きるよりはマシだから。
だから、どうか神様、お願いです。
私をあの日に連れて行って――
◇◆◇◆
「…僕と、付き合ってくれない?」
目の前の美形こと黒瀬唯織からの言葉に、私は困惑した。
「私にしか頼めないって言ったよね?」
たった数時間前に名前を知ったような初対面だよ?
そんな私に、頼み事があるってだけでも意味が分からないのに、付き合えだなんて。
最初のコメントを投稿しよう!