*プロローグ*

1/4
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ

*プロローグ*

もしも過去に戻れたら、きっと私は―― 君のいる未来を選ぶ。 君に嫌われるとしても、君に二度と会えないとしても、それでも。 君がこの世界にいない未来を生きるよりはマシだから。 だから、どうか神様、お願いです。 私をに連れて行って―― ◇◆◇◆ 「…僕と、付き合ってくれない?」 目の前の美形こと黒瀬唯織(くろせいおり)からの言葉に、私は困惑した。 「私にしか頼めないって言ったよね?」 たった数時間前に名前を知ったような初対面だよ? そんな私に、頼み事があるってだけでも意味が分からないのに、付き合えだなんて。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!