第二話

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ところが ヒトは いつしか 多くの動植物の 棲家である 森の木々を根こそぎ 伐採し 川や湖沼を埋め立てていった 無能なヒトという生きものは 森の生きものたちの夢 さえ 根こそぎ むしり取った 後 森を消滅させ 街へと変えた それがどんな意味を持つのか 知らないで つかの間の夢に 溺れている 無能なヒトには 決して 近寄ってはならない 森という地球の皮を剥ぎとり 地球の流す涙や血潮を浴びて 自らの首を 締め上げ続ける 愚かなヒトに警鐘は聞えない 無能なるヒトは放置あるのみ 我々 森の霊魂(たましい)は静寂を護り 地球の脈動に素直に身を任せ 過酷な環境を忍び 今を生き この星の描く夢を叶え続ける ズギューーーーーーーーーン 一発 の 銃声 !!! ヮオ―――ン  ヮオ―――ン ヮオ―――ン  ヮオ―――ン 残響 が こだまする
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