プロローグ

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プロローグ

 ミッション系学校、それは内情を知らない者にとってはキラキラしたイメージ。  ミッション系学校、それは二次元ならお嬢様が集まっていそうなイメージのある学校。  しかし、田舎のミッション系学校はそうではない。横浜等の都会なら、それはそれはお嬢様達が集い「ご機嫌よう」と挨拶を交わす学校もあるだろう。想像だが。  田舎のミッション系は、言うなれば滑り止めだ。洗礼を受け第一志望だった者より、公立に落ちた者達が集った高校。授業中に携帯はポチポチされ(スマホと違って、画面を見なくても文字を打てた)、着メ◯が流れれば集団で咳をして誤魔化そうとするレベルの生徒が居た。  そんなレベルの高校だった。ただ、他の滑り止め高校とは違い、毎朝礼拝をし、毎週一度の聖書の授業があった。そのおかげかなんなのか、いわゆる不良は居なかった。メイクゴテゴテのギャルは居た。これは、そんなミッション系学校を振り返る話。
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