カバー曲

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カバー曲

   何も説明なしで、相手がどういった好みなのかを考えることもせず、「とりあえず聴いてみて!」って言えちゃうくらい名曲だと思っているのが、イースタンユースの少年っぽい楽曲を、綺麗な女性ボーカルが歌うこのカバー曲。 「夜明けの歌」 ビューティフルハミングバード (eastern youth)  これはオススメです…聴いてほしい。  まず吉野さんの歌詞が沁みる。誰にだって真っ暗な底の底、どん底に沈んでしまう夜が人生にはもちろんあって、そんなときに "夜明け" なんてものが皆が言うほどシンプルな希望なの? それとも朝の光は、現実から逃げることを許さない絶望の象徴じゃないのか? なんてことを、体感的に描いてみせる。  その珠玉の名曲を、ビューティフルハミングバードの小池光子さんが、美しい声でオリジナルとはまったく異なる曲に仕上げる。いや、根っこにあるものは同じなのですが、違う部分があって、同じ部分もあって、音楽をカバーすることの意義や価値をちゃんと示してくれた1曲だと思います。  そもそも「カバー」というのはけっこうヤボな話であって、自分の中では「漫画の実写化」と同じくらい、失敗して当然の分野だと思っています。だってオリジナルの方が良いに決まってるんだもん。  それでも時に、こりゃたまらん!という気持ちになることがあります。  例えば徳永英明のカバーアルバムの中にも名曲はたくさんあるし、誰かのトリビュートアルバムでもいろんなお宝に巡り合えます。作曲者のセルフカバーがことのほか良かったり、もしくは、ライブやテレビ番組で1回きりのカバーも、思いがけず良いものに出会うことはあると思います。  とはいえあくまで僕はオリジナル派なので、自分が「この曲をこの人がカバーしてくれて良かった」と思う曲って、どんなのがあるかなと探してみますと…。 「いとしのエリー」 Ray Charles (サザンオールスターズ) 「ノスタルジア」 幾田りら (いきものがかり) 「ラブレター」 矢井田瞳 (ブルーハーツ) 「木綿のハンカチーフ」 椎名林檎+松崎ナオ  (太田裕美) 「自転車泥棒」 JUDY AND MARY (ユニコーン) 「あなたに」 Mrs. GREEN APPLE (MONGOL800) 「Wherever you are」 Uru (ONE OK ROCK) 「Sweet Memories」 池田エライザ (松田聖子) 「Sweet Memories」 幾田りら (松田聖子) 「青春のリグレット」 今井美樹 (松任谷由実) 「翳りゆく部屋」 椎名林檎 (松任谷由実) 「蘇州夜曲」 アン・サリー (李香蘭) 「深夜高速」 岡崎体育 (フラワーカンパニーズ) 「ロマンティックあげるよ」 中川翔子 (橋本潮) 「カナリヤ鳴く空」 BiSH (東京スカパラダイスオーケストラ) 「流星」 手嶌葵 (吉田拓郎) 「リンダ」 アン・ルイス (竹内まりや) リンダはどっちがオリジナルだろう?まあいいか。 好きになるのは原曲がそもそも好きな場合がほとんどですが、たまに、原曲は好きじゃないけどカバーは超良い! もあります。 このページはちょこちょこ追加していこう。
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