プロローグ

1/1
46人が本棚に入れています
本棚に追加
/288ページ

プロローグ

約1万3千年前ーー 古代に実存していた古代アトランティス大陸は、大陸ごと水没し、文明も存在も消滅した。 古代アトランティス大陸が存在し、現代より高い科学文明により繁栄していた「アトランティス時代」において。 地球外の惑星から地球に飛来した人間型の地球外生命体(ET存在)は人類に宇宙の叡智を授け、人類と暮らしながら人類の進化発展を助け、尽力していた。 その人間型のET存在は、自らをこう名乗ったという。 「僕たちは『神』というんだよ」とーーー アトランティス消滅から約1万3千年後 地球時間 西暦20XX年ーー 「天界」とも呼ばれる宇宙銀河。 この天界には様々な惑星があり、神、天使、精霊、魔族などの様々な地球外生命体が生きている。 その惑星の一つである、シリウスへと舞台は移る。 「なぁ~ この世界って何なんだ?」 「この世界? それはどういう意味?」 「いやさ、俺は気が付いたら、このシリウスにいたんだよね。それで、いろいろあって、今はこの世界で生きているわけだけど……. でも、やっぱり変だろ? だって、俺が元々いた地球では考えられない事が起きたわけだしね」 「あぁ~そういう事! まぁ確かに、普通に考えればおかしいよねぇ」 「そうなんだよ!まず最初に驚いたのが、死んでなかったことだよ。これに関してはマジで助かったけど、目を覚ましたら見覚えがない場所にいて、変なカプセルの中に入ってて。まぁ、そうじゃなかったら俺は今頃何も分からないまま、路頭に迷っていたかもしれないけどね」 「クスッ、そうだね。僕も君と同じで最初驚いたよ。まさか生きてたと思わなかったし、その上地球じゃない星で目を覚ますなんてね…」 そう言って、少年の姿をした彼は、苦笑いを浮かべる。 そしてもう一人の少年は彼に言った。 少年が何故こうして彼と一緒にいるのか…… それは彼らが同じ境遇、そして723708a6-33e0-4815-a39f-6716988ba2c1 少年の名は、ヒュアキントス。 そして目の前にいるもう一人の少年の名は、アドニス。 彼らは2人とも地球人ではない。 地球以外の惑星で生まれたET存在であり、地球の言葉で言えば『宇宙人』ということになる。 しかし、彼らの姿形はさほど地球人と変わらない。 見た目は普通の地球人と何ら変わりはないのだ。 ただ違うところがあるとすれば、彼らは二人とも地球人ではお目にかかれないほど見目麗しい美少年だということだ。 髪の色は、片方は白に近い金色。もう片方は明るい茶色の髪をしている。 そして、肌の色もまた、地球人とは違い透き通るような白い色をしている。 そんな彼ら二人がどうして地球外の惑星シリウスで出会ったかと言うと・・・ 時は少し前の時間へと遡る。 第1話に続く・・・
/288ページ

最初のコメントを投稿しよう!