【お休み中】ブリキの心臓はトキめかない

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 夢の中の私は、背の高い男の人におんぶされてた。  おぼろげな幼い記憶。  覚えてるのは、火事現場から私を助けてくれた後ろ姿に、生まれて初めて嗅いだ男の人の匂いと、微かな煙草の匂い。  これが初めての恋だった。  その人の名前は————
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