38人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
そこで、ピアノ。
実はクラシック以外も弾いて楽しんでいます。特に、椎名林檎さん(東京事変含む)の曲は、ジャズっぽくてカッコいい。
そうした現代の音楽からクラシックに戻ったとき、初めてショパンが「ピアノの詩人」と言われる理由を理解したんです。
ピアノという、88鍵だけで奏でる楽器(ベーゼンドルファーは97鍵あったりする)、その制約のなかでどれだけ表現できるか、ショパンはそれを追求していたことに気付きました。一瞬で通りすぎてしまう和声の美しいことといったら。もう鳥肌モンです。
そしてピアノは、奏者によって音色が異なるという不思議な楽器でもあります。
ツィメルマンというピアニストが大好きなんですが、ツィメルマンの弾くベートーベンのソナタ「悲愴」第1楽章を聴いたとき(ネットでだけど)、ピアノしかいない筈なのに、オーケストラが聴こえてきたんですよ。ものすごく驚きました(ちなみにツィメルマンは、ショパンコンクールにおいて、弱冠18歳で優勝しています)。
もちろん、クラシックの世界でも、作曲家によって好みは別れますが、ピアノに特化したピアノ曲をじっくり聴いてみると、新たな発見があるかもしれません。ショパンはピアノの為のピアノ曲を作りましたが、ベートーベンは、もしかしたらピアノでオーケストラを再現したかったのかな、という印象です(※個人の感想です)。
ファスト文化も、音楽に関していえば、たくさんの曲に触れる機会を持てるという意味では良いと思います。私は食わず嫌いなタイプだし、テレビもほとんど見ないので、最近の曲はとんとわからないんですが、たまに聴く機会があると「いいな」と思う曲に出会えたりしますし。
私は、好きな曲は聴くだけでは満足できず、演奏したくなってしまうので、これからじっくりショパンと向き合いたいと思います。
パデレフスキ版の1ページ目に載ってるショパンの肖像画
こちらの肖像画が有名ですね。学校の音楽室にいませんでした?
怒られるヤツ。
最初のコメントを投稿しよう!