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🎼 ファスト文化とピアノの詩人
好きなJ-POPや洋楽などをピアノで弾くのも聴くのも楽しい。ですが、ピアノの真の楽しさはクラシックにあると思うのです。
クラシック音楽(今回は主にピアノについて)は、なかなか敬遠されがちなジャンルではあります。高尚すぎるとか、お堅いとか、眠くなるとか退屈だとかわかりにくいとか。
(写真;Pexels)
そうした理由のひとつに「曲が長い」というのもあるようです。確かにクラシックピアノで3~4分ほどの曲は「短い」と感じますし、8~12分13分くらいなら妥当と思います。
でも10分前後の曲って、よく考えたら長いですよね。しかも楽器はピアノオンリー。共感に結び付く歌詞もない。
……書いててふと思ったんですけど、そう考えるとクラシックピアノってものすごく攻めてません?(笑)
最近は映画でも小説でも音楽でも、コストパフォーマンスならぬタイムパフォーマンスが重視されているようで、あらすじがわかればいい、曲のサビだけでいいという風潮があるようです。
実にもったいない。と、私は思ってしまうんですよね。
例えば、ここエブリスタは投稿小説サイトですので、物語系のものについて申し上げますと、ただネタバレを含むあらすじを知ったところで、推しキャラができないじゃないか!
物語が進んでいくなか、いろんな局面があり、そこで登場人物はどう動くのか、
どう思い、どう感じ、考えるのか。
それに対し自分はどう思うか。
そうしたところが物語の醍醐味だと思うんですけどねえ。たとえどんなに素晴らしい物語だとしても、あらすじだけでは追体験はできませんから。
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