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「ねぇ・・・・・
起きてる? 」
そんなあたしの
思考をさえぎるように
隣に座っている
誠也が話しかけてきた
コイツが残っているのを忘れてた
三角座りをして
こちらを伺っている
頭は5分刈りにして
アディダスのジャージを着ていた
前歯が欠けてる
そして猛の周りにいる
男の子があたしを見る特有の目で
こちらをじっと見ている
「猛の言ってたこと・・・・
本当なのかな? 」
「何が?」
「えっと・・・・
君が・・・・その・・・」
猛が言っていたことは
だいたい想像がつく
あたしはため息をついて立ちあがった
スカートについた草を手で
パンパンとはらいのけた時
誠也の視線が自分の足に釘付けに
なっているのを見逃さなかった
「本当かどうか
自分で確かめてみたら? 」
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