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「奈夜ちゃんに華夜ちゃんサヨナラじゃ。だが、俺はこの神社にいるからまたなじゃ」
神様は妖しくて艶やかな微笑みを浮かべわたしと華夜ちゃんの顔を順番に見た。
「神様どうしても帰ってしまうんですか?」
「神様とまだ出会ったばかりなのに」
わたしと華夜ちゃんは神様の顔を見返し言った。
「俺も奈夜ちゃんの家で寛ぎたいのは山々だがこのままでは町屋家の住人になってしまいそうだからな。それに奈夜ちゃんには華夜ちゃんという親友ができ潮時かと思ったのじゃ」
神様はにっこり微笑みわたし達に一歩近づき右手で華夜ちゃんの頭を左手でわたしの頭を同時に撫でた。
その手は兄のような父のようなあたたかさを感じた。なんだか神様が本当の両親よりも近くに感じた。
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