第7章:キミと一緒にいられ......

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病室から駐車場まで・・・、その途中で再び美嘉にでくわした。  「荒木さん、また会っちゃったね」 「そうだね......」  その言葉を残すと、それ以外何も口にすることなく、祥一郎は美嘉を横切り車に向かって歩いて行った。 ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎  美嘉は、尚毅と同棲するアパートに戻ると、尚毅はテレビモニターと睨めっこしながらゲームをしていた。 「ただいまぁ......」 「おー!おかえりー。ばーちゃんどうだった?」 「うん、だいぶ、ごはんも食べれるようになったみたいだし、元気そうだった」 「そか、そりゃよかったなぁ。おりゃー、おりゃー!!」  ゲームのリモコンを巧みに動かし、尚毅は戦闘ゲームに渾身を込める。 「ねぇー尚毅・・・、さっき荒木さんと会ったんだけど......」 「おりゃおりゃー!!」 「ねぇ、尚毅、聞いてる?」 「うりゃぁぁぁぁ!!」 「ねぇ、尚毅ってばー!!」 【GAME OVER】 「くっそー!! ・んで? 美嘉何だって?」 「荒木さんと会ったんだけどって、さっきから言ってるぢゃん!!」  ゲームに夢中で話を聞かない尚毅に、美嘉は苛立ちを見せた。 「祥さんと? 会ってなんだよ......」 「なんか様子がおかしかったよ? 元気ない感じ......。 何かあったんぢゃない?」 「何かって?」 「そんなのわかんないよ。でも明らかにおかしかったよ」 「明らかにおかしい......?」 「ねぇ尚毅、なんか気になんない?」 「.......そだな......」  尚毅は一点を見つめそう言った。
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