13人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
私の家庭は、母と二人暮らし。
いわゆる母子家庭で育った。
持病を患う母に負担をかけないように
毎日学校終わりにバイトをしている。
長期休みはほぼ毎日、働いている。
通っている高校は、母を喜ばせようと
必死に勉強して入学した区内有数の
普通科進学校。
高校生になった私は燃え尽きたように毎日、
自分の生活に価値を見出せず、
ただ繰り返すような日々を送っていた。
成績もイマイチで部活もしてない
何にも取り柄がないただの高校2年生。
友達は放課後おいしいものを食べに行ったり
家族で旅行したり
彼氏にプレゼントを買ってもらったり
好きなアイドルのライブに行ったり
部活を楽しんだり
本当にキラキラしているように見える。
この虚無感が生まれたのは
自分の家庭にうんざりしているんだろうか。
それとも友達に嫉妬しているんだろうか。
私ってなにがしたいんだろう。
それすらもわからない。
今朝お母さんも言っていた進路のことなんて、あぁもう考えたくない。
自暴自棄になっていた。
最初のコメントを投稿しよう!