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『いや、分かってるよ。今までも“好き”だったよね? だけどそれは、“恋の好き”ではなかったよね?』
まさかツバちゃんに、全部バレていたなんて。
私以上に私の心内を言葉にしてくれて、私は何も返事が出来なかった。
“恋の好き”
――ボンッ!!!
そして今や、切り取ったその言葉に、猛烈に照れている。
ツバちゃんの言うとおり、今までも「好き」ではあった。
それはもちろん、人として。
恋とかそういうことでは決してない。
だけど、今。
私自身、確かに何かが変わった……と感じていた。
それが……、まさかの……。
「恋」!?
今の気持ちが、恋なのか……!?
――いや、違う。……違うと思いたい。
(じゃないと花風くんとの関係がぁぁぁ……!!!)
「……はぁ」
考えるだけで、ライフゲージがごっそりやられる。
私は目の前の問題から、
▶受け容れる
▶抗う
▶逃げる
の、「逃げる」を選択した。
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