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「ｵﾄｺのｺならきっとﾏｰｸﾝににてｲｹﾒﾝだょ」
「ｵﾝﾅのｺならﾙﾐﾐﾝににてﾁｮｰｶﾜｲｲっしょ」
なんだこいつら。お互いをあだ名で呼びあってるのかよ。口調からしてまだ若いな。下手したら10代かもしれん。
「っかﾅﾏｴなにがぃぃ？」
「んーとね、ｵﾄｺのｺなら“ﾛｲﾄﾞ”。ｵﾝﾅのｺなら“ｱｰﾆｬ”がよくなくなぃ？」
は？ なんだそのどっかで聞いたような名前。本気か？ おい親父、止めさせろ。
「ｲｲじゃんｲｲじゃん。ｶﾝｼﾞにすんのﾑｼﾞぃしｶﾀｶﾅでぃぃっしょ」
あ、ダメだ。完全に親ガチャ失敗だ。きっと俺、襟足を伸ばした金髪のガキにされる。絶対成人式で暴走してそう。
いやいや大丈夫。俺には前世の記憶がある。自分で物事の善悪をちゃんと判断し、親の悪影響など受けずに成長できる。毒親なんかに屈してたまるか。でも逆らいすぎると虐待を受ける可能性もなきにしもあらずだから従うところは従おう。
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