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骨格は大人のそれとして、その目が特徴的だった。
二重瞼の幅が広くて、少し眠そうに見えるその目。
そしてその目に吸い込まれるかのように、なぜか小学校時代の光景がフラッシュバックする。
「では質問を変えまして、原田さんがトレーナーを目指したきっかけというのは何だったんでしょうか?」
「きっかけは、そうですね。僕の小学校時代の話なんですけど。担任の先生がお母さんみたいな優しい感じの先生で、僕その先生のことが大好きで、肩揉んであげたんですよね」
「その頃からもうすでに才能を発揮されていたんですね!」
「いや、それがですね。その頃の僕、肩もみがものすごく下手くそだったんです」
女性リポーターが大げさなくらい、えぇっ! と目を丸くした。
「それで、僕の後に先生の肩を揉んだ子がいたんですけど、その子がものすごくマッサージが上手くて」
開かずの金庫のダイヤルがかちりと音を立てた。
俺は思わず「原田ッ!」と叫んだ。
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