変わらない存在

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

変わらない存在

社会人になって早10年が経つ。 正直したい仕事をしてる訳では無い。 生きていければ何でも良かった。 学生の頃から夢も無かったし、俺のお隣さんとは全然違った。お隣さんとは家が隣同士で親が仲良かったって言う理由で幼い頃からずっと一緒の奴の事だ。和真は俺と違って夢も目標もあって何でもしてきた。とても努力家な奴だ。 今も一緒に仕事をしてるが昔から変わらない奴だ。 和真と俺には気になる子が居た。俺達は口癖の様に言ってた。 「今日こそは告白する!!」 だがチャンスがなかなか巡ってこない為 いつも溜息を吐いていた。 俺達が気になっている子は正直人気が高かった。2人とも明るく仕事熱心で皆に優しい。 そう言う子ってどうなの?って言われる事もある。完全に作ってるだけだよ!とか誰にでも優しいって言うのは誰にも優しく無いってよく言うよ!!とか特に同僚の女性人達に言われる。 だけど俺と和真にとって2人は滅茶苦茶タイプだった。だから諦める事はしたく無かった。 「はぁー、今日も駄目だった。」 「まぁ、何時もの事だろ!」 「お前は良いよなぁ〜 昔からモテてたし友達も多かった!」 「和真だって友達は沢山居たじゃないか!」 「そうか?」 「確かに俺は、彼女や友達は選びたい放題居たけど、でも俺は……」 "お前を一生の相棒に選ぶよ" 「えっ?何か言った?」 「何でもねーよ!よし!明日こそ告白するぞ!」 「おー!!」 俺は和真には聞こえない声で呟いた。 友達や彼女は選ぼうと思えば選べる。 だけど"一生の相棒"は1人しか居ない。 それが和真だけだ。 俺は、たぶん産まれ変わっても和真を捜すだろう。一生の相棒として…
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!