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「和歌、好き。俺の中、和歌でいっぱい。好きすぎて病みそう。和歌は?教えて?」
「っ、す、好き。蛍、大好き…っ」
「ん、もっと言って」
「好きだよ、すっごく好き」
「どれぐらい好き?」
「…どれ…? ち、地球規模で大好き!」
「それ、ちっさくない?」
「え、じゃ、全宇宙中で1番……好き?」
「いや、なんで疑問形?」
「……」
「俺はその宇宙が始まったビッグバンのエネルギーよりも、ずっともっと多大な熱量で和歌のこと好きだから」
「………………おも」
私の呟きに蛍がピキッと固まったから、クスクス笑ってしまう。
「蛍、いいよ。もっと重くても全部受け止める!」
「んじゃ遠慮なく。これからはめちゃ重でいくかんな」
もう躊躇うものは何もなくて、私はその蕩けるように優しいキスを受け止めた。
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